グラジオラス20160629


時あたかも参議院選挙のさなかにイギリスの国民投票でEU離脱のニュ-スが流れた。

イギリスのEU離脱は、日本の世論では予想外のことだった。そして、ここにきて国民投票の過半数による結果がほんのわずかの僅差だったことが、民主主義の原則の多数決の落し穴のようにも感じた人も多い。当のイギリスでもEU離脱問題が移民問題の賛否の判断基準になって、難民を嫌う人たちが離脱を選んだことが大きく影響したと分析されている。なかには再投票を要求している人もいるとか。

政治家は狡猾である。選挙の争点を本質からずらして多数の支持を勝ち取って、選挙が終わるとここぞとばかり隠し玉を出してくる。特に政権党は世論操作がしやすいのが実情だろう。イギリスでは、難民受け入れなんて止めるべきだ、昔はこんなんじゃ無かったという人たちは保守派ということになるが、かれらは自分たちの国の軍隊が難民を生み出していることを知らない。過去に欧州で戦争や難民問題を絡めて政権を奪取し戦争を計画したのは、ヒトラ-のナチスだった。

ヒトラ-が率いたナチスという政党は、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)という名称だった。そしてときの平和憲法であったワイマ-ル憲法を、緊急事態条項を利用しながら改正、無力化し、党名にある労働者や社会主義者を弾圧した。緊急事態が発生したとき政権党は憲法よりも上位に立って法律を施行できるという憲法違反の解釈がそれを許した。

ここ数年、安倍政権の政策は、平和、安全、安定 からどんどん遠ざかる政策をとり続けている。そして、最近では憲法に緊急事態条項を入れるべきだと言い出した。自民党には憲法改正案がある。彼らが日本をどういう国にしたいのかは、その改正草案をみればすぐに判る。

歴史は繰り返されるというのは本当だ。しかし、国民がそうした事態に直面することは少ない。早い話、巨大地震の発生のようなものだろう。いま日本国民は安倍政権のもとでそれを経験しているのかも知れない。歯の浮くような言葉を使いながら、国民を、平和、安全、安定 からどんどん引き離してゆく法律を作っている。

いまの平和憲法のどこが行けないのか、手に負えない原発を再起動させるのはなんのためなのか、貧富の差や貧困が増える施策はなんのためなのか、イギリスのEU離脱は国民の本音というか、迷いの表れだろう。多数決という民主主義の原理が国民の最後の抵抗手段に成りうることが見えてきたというべきだ。

北の脅威に対抗するために強い軍隊を持つべきだという議論がある。無謀なことを繰り返す北朝鮮はいったい何が言いたいのか、何がしたいのか、核兵器やミサイル実験をするのは何が目的なのか、まずそれを知り、日本としてこれにコメントすることが最重要だ。これまで、戦後の日本は100%アメリカ追従で、アメリカのすることに反対したことが無かった。安倍首相はアメリカに負い目があるのかもしれないが、国民の一人としては、自主独立の国でありたいと思う。
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